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戦国関東血風録―北条氏照 修羅往道
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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後北条氏の関東支配の実像が見えてくる
北条氏照と乗馬の名人であるその家臣中山勘解由家範らの活躍を中心にした歴史小説。徳川家の関東入府により100年にわたる北条家の関東支配の痕跡は殆んど払拭されている。しかし、北条家が着実に関東の支配権を確立していったことは紛れも無い事実である。その支配の仕組みは兵農分離を行わず在地領主を巧みに取り込み、乾いた台地に水か沁みこむようにじわじわと浸透していったことにあるようである。謙信や信玄はその強大な権威や軍事力をたてに数度にわたり関東に侵入するものの、極めて一時的な点の支配にとどまっていた。それは領国としての支配を目指すというよりも、略奪を基本とした乱暴・狼藉の戦いであったのではないだろうかと考えさせる。そのことは彼らが引き上げた後は、また北条家の支配下に戻るという構図が繰り広げられたことからみても明らかなようである。 それにしても、敗者である北条家の陪臣に過ぎない在地領主中山家の子孫たちの近世における繁栄隆盛には目を見張るものがある。高禄の旗本、水戸家の家老職、果ては三万石の大名というように敗軍の一武将の子孫たちの取り扱いとしては極めて破格の処遇であろう。北条家の家臣たちの多くは帰農し名主などの有力農民に戻ったものも多いはずである。彼らを軸にした一揆などの反乱を防ぎ、徳川家の関東支配を揺るぎないものに作り上げていくためにも、八王子に千人同心が置かれたことと合わせて、敗軍の英雄としてのシンボル的な存在が求められたからなのだろうか。 また、北条氏は軍事的に敗退するという必然性があったにせよ、氏照がもしも小田原城に入場せずに八王子城で6500名の城兵とともに篭城したとしたら、その後の合戦の様相は和戦も含めて一体どのような展開を見せたのか、興味深い問題ではないだろうか。さらに、いささか遅きに失する感もあるが、八王子城の縄張りについては予備知識が余りなかったもので、その城域のスケールの大きさや防御機能などの特徴について体感すべく、現地に赴く必要性を痛感した次第である。B6版502ページ2段組の大作。
濃い!
戦国時代の関東の覇者・後北条氏の攻防を見事書ききった濃い内容。そして今まであまり脚光を浴びることの少なかった部分も多く出てきており、各章毎に分かれて進んでいくのも面白い。 著者が膨大な資料を調査、研究したことが実感できる、とても読み応えのある一冊。タイトルでの北条氏照があまり出てこないのが少し気になるが、人間の喜怒哀楽を上手く表現した内容は所々で涙を誘う。
何故 北条氏照?
内容は兎も角 本のタイトルを見て北条氏照が主人公だと思ったのですが、 肝心の北条氏照は所々出てくるだけで、実際には中山勘解由が主人公でした。 作者が中山勘解由ではなく北条氏照をタイトルにつけた意図がまったく 理解できません。
叢文社
戦国関東血風録外伝―悲雲山中城 疾(はや)き雲のごとく?早雲と戦国黎明の男たち? 虚けの舞―織田信雄と北条氏規 戦国時代の終焉 - 「北条の夢」と秀吉の天下統一 (中公新書(1809)) 後北条氏 (有隣新書)
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